先月6月28日、亡くなられた利用者さん、創設者、諸先輩方、親御さん、関係した皆さん、併せて永年にわたりお世話いただいた職員の御霊についても一緒にその遺徳を偲び、慰めることを目的とし、冥福を祈りながら哀悼の意を表するとともに、私たちが未来へ向けて一歩踏み出せるような祭儀、「慰霊祭」を行いました。
雨が降り出しそうな空模様の中、法人理事長をはじめ、代表の利用者様、役職員、ほうおん後援会役員の皆様が“ポチ像”の前に集まり、祈りを込めて献花などを行いました。
慰霊の言葉
創設者であられる小池九一さんが残された一文に「職員も家族も生徒も混然一体となって札幌報恩学園という一大家族をなして、希望に起き、感謝に寝る生活を理想として、努力を続けている」と記されており、家庭の重要性が説かれております。
本日の「慰霊祭」に際し、職員⇒役職員、家族⇒保護者、生徒⇒利用者、札幌報恩学園⇒札幌報恩会へと読み替えると、より現状につながってくると思います。
今も昔も変わらないのは、みんなが、お互いに家族同様のお付き合いを重ね、別れても、心のよりどころとして集うのが上野幌であり、「報恩園」であってほしいと願うところです。
6月28日は、亡くなった「小池スミおばあちゃん」の命日です。上野幌にみんなで引っ越してきて、約10年、現在、地域交流センター「ひまわり」のある場所で、ダリヤや菊の花に囲まれ、お元気に住んでおられました。「芯の強い、やさしいおばあちゃん」でした。
物故された利用者のみなさま、保護者・後援会のみなさま、役職員のみなさま、数多くの御霊に、深甚なる感謝を奉げ、先々にわたりお導き下さいますようお願い申し上げ、慰霊の言葉と致します。
令和4年6月28日
札幌報恩会 理事長 山下 太郎